へなちょこdays&memories
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花よりもなほ
2006年06月23日 (金) | 編集 |
先週の水曜日、是枝監督の「花よりもなほ」を観に行ってきました。


060614flowers
このお花の写真は、シャレという訳ではありません(^^;)
近々買いに行こうと思っていたお花の苗が、映画館の下のお店で沢山売られていたのです。
迷いに迷って…たくさん買っちゃったのでした(*^^*)
*あらすじ*

父の仇金沢十兵衛を討つため、信州松本から江戸にやって来た青木宗左衛門(宗左)ですが、なかなか仇討ちを果たせず、仕送りも減る一方。
長屋で寺子屋を開いて、何とか生計を立てています。

剣術師範の息子ながら剣の腕はからきしな宗左。
それでも何とか仇討ちを果たそうと覚悟していたのですが、刀を捨て妻子と静かに暮らす金沢の姿を見て以来、また超貧乏人ばかりなのに毎日を楽天的に心豊かに暮らす長屋の住人たちとふれあううちに、仇討ちに対する迷いや疑問がわいてきます。

思い悩むある日、ほのかな恋心を抱く未亡人おさえから
「お父上の残したものが憎しみだけだとしたら、寂しすぎます。」と言われ、さらにおさえもまた自分と同様の立場であると知って、「仇討ちしない人生」を考え始める宗左。
武士としての忠義を果たし青木家の名誉も保ち、自分も仇も長屋のみんなも、誰もが幸せになれるその方法とは一体…?


*感想*

宗左の住む貧乏長屋はおんぼろで斜めっていて、あちこち隙間や穴だらけ。
何でも筒抜けでプライバシーも何もあったものではありません。
そのような環境で、貧しいながらもお互いに助け合ったり心配したり世話したりしあう仲の住民達だけれど、それぞれが「ここまで」という境界線をきちんとわきまえていて、決してそれ以上に踏み込むような真似はしません。
他の人とちょうど良い距離を保って暮らしているのです。

また、この長屋に住む人々は、毎日食べていくのがやっとの超貧乏人だったり、着たきりスズメの口ばかり浪人だったり、暗い過去を引きずっていたり、人には言えない重大な秘密があったり、ハンディがあったりする、社会的に弱い立場の人々ばかり。
現代ならつまはじきにされたり差別されたり取り残されたりするかもしれない…そんな人々を分け隔てなく受け入れ、弱いものが弱いまま生きていける、懐の深さと大らかな暖かさがこの長屋にはあるのです。

今の世の中がこの長屋みたいだったら…YOUのようにハンディキャップを持っている人々や社会的弱者と呼ばれるような人々も、自然に受け入れられてみんな一緒に暮らしていけるのになあ。
声高に唱えなくたって、平和な世の中になるんじゃないかな。
見ているうちに、映画の世界がとても羨ましく感じてしまいました。

憎しみの心を時間をかけて許す心に変えた二人。
他人は「仇討ちも出来ない弱虫」と思うかもしれないけれど、憎しみを憎しみのまま抱えて仇討ちをするよりも、相手を許す事の方が本当はずっと難しいし強い意志が無ければ出来ない事。
自分の心にもそんな強さが欲しいなあ。

主役からチョイ役に至るまで、出てくる人物みんなが個性的で魅力的で絶妙のキャスティング♪
一緒に行った母は、長屋のおんぼろさ加減や住人達の汚れ具合にちょっとびっくりしていましたが、画面上でだ~れも死なない時代劇、山本一力さんの小説の世界が好きな私にぴったりな映画でありました。
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コメント
この記事へのコメント
私も観ました。
こんばんは!
私も観ました。
「時代劇」というくくりには入らない、
事件が起こらない、誰も殺されない、斬られない、死なない映画でしたね。
それでいて、貧乏長屋が妙にリアルで、
登場人物がみんな魅力的でしたね。
弱い人が弱いまま、肯定されるというのが、
励まされた気持ちで映画館をでられた理由かもしれません。
こういう映画は、いいですねぇ。

2006/06/23(金) 23:00:48 | URL | vanilla3 #-[ 編集]
Re:私も観ました。
vanillaさん、こんばんは。
貧乏長屋が本当にボロボロで、あんな隙間だらけで冬本当に大丈夫かなあ…と、雪国の私は心配になってしまいました(笑)。

血なまぐさいシーンとか残酷なシーンが苦手なので、こういう「死なない時代劇」はいいですね。

> 弱い人が弱いまま、肯定されるというのが、
励まされた気持ちで映画館をでられた理由かもしれません。
私も弱いものの一人として、vanillaさんと同じように励まされた気がしてとても嬉しかったです。
時代劇ってあまり観ないのですが、こういうお話なら是非また観たいなあ~と思いました。
2006/06/24(土) 20:23:52 | URL | 栗太郎 #w7jm7Cj.[ 編集]
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